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May 01, 2012

be filial to my parents.

親孝行について、いつ頃から考え始めただろう。

少なくとも、社会人になって
4〜5年はヘラヘラと過ごしてきて、そんな事は考えてなかった。

考えてなかった、というのは言い過ぎかもしれない。

たまには考えてた。
初任給で何かしてあげよう、とか。

車を買う時は、家族みんなを僕の運転で旅行に連れて行きたい。
そう思ってミニバンを選んだ。

学生時代は、ずいぶんと父親をナメていたものだ。
父が卒業した大学よりも、もっと上の大学を僕は合格できるんだ、とか。
父の社会人キャリアより、僕の方がずっと上を行けるだろう、とか。

社会人になって、世間の荒波にもまれ、
いかに自分が通用しないのかを痛感した。

その荒波から逃げるだけで精一杯だった。
とても立ち向かえる人間力がなかった。
僕は、それさえ培ってこれてなかったのだ、と実感した。

自分が社会から必要と思われるようになりはじめた頃、
ふと、父の偉大さを感じ始め、頭で理解できるようになってきた。


ある時、実家に帰った時。

僕は、母が大好きだから
母のそばにいる事が好きだったし、
23時、24時になってダラダラと新聞を読んでいる母に、
「もう歳なんだし、早く寝ろよ」とぶっきらぼうに言いながらも、
母と夜遅くまで話したり、一緒の部屋で時間を過ごしてるのが好きだった。

僕はPCをパチパチしながら目も合わさず話していたけど、
でもチラチラとは母親を見ていたりした。

母親はいつもニコニコしていて、
その笑顔が大好きだったからだ。

そんな母親のことを
「あれ?こんなに小さかったっけ?」と思ったことがあった。

身長も、放つオーラ的なものに関しても。
うまく表現できないけど「寂しさ」みたいなものがドッと僕の心を貫いた。

その頃からだと思うけど、
とにかく「親孝行」についてが、僕の心の中でより大きなテーマになっていった。

仕事とか私生活を充実させて精神的親孝行に比重をおくべきか、
それとも
介護や顔を合わせる時間を極力多く持つみたいな物理的親孝行に比重をおくべきか。

ここ最近では、それをすごく考えるようになっていた。

母は強いし優しい。
いや、優しくて強い、なのか。

そんな母だから、介護や顔を合わせる『物理的親孝行』に比重をおくと、
何だか僕が叱られそうだったし、
きっと母も、それ以上に仕事や私生活の充実『精神的親孝行』を僕や妹に望んでいるだろうと僕は思っていた。

だから、頑張れた。

何かを始めるのに遅いなんて事はないと思う。
それは仕事や勉強だけでなく、親孝行だって一緒だと思う。

だけど、親孝行はどんなにベストを尽くしても、
親が息を引き取った時、『ベストをやり尽くした』と思えないものだと思った。

あれほど余裕があると思っていた時間が、
あまりに短すぎると痛感した。

短すぎる。

人間、1人1人の人生は、すべてドラマチックなものだ。
あらためて、そう思った。

生きてる人みな、人生の主役なんだ。

そして僕もまた、1人の主役として、この世に生を受けた。
父と母によって。

僕には大切にすべき『日』がある。
いや、みんなそれぞれあると思うし、言い換えよう、僕に“も”大切にすべき『日』がある。

父が生まれた日、母が生まれた日、妹が生まれた日、妻が生まれた日。
妻の父、母、お姉さん、親戚、先輩、後輩、etc。

ただ、僕にとって強烈に大切な1日に、4月29日が加わった。
僕が生き続ける中で、何より優先すべき日になるだろう1日だ。

親孝行に終わりはない。
たとえ、親が息を引き取ってしまっても、親孝行に終わりはないんだ。

あれをしてあげれば良かったな。
あれを食べさせてあげたかった。

後悔、‥いや、後悔じゃないな‥無念な思い?みたいなものは確かにある。
でも親孝行って、親が亡くなってしまったら終わりか?って、そうじゃない。

少なくとも、僕はそれを学べた。

人生には色々なテーマがある。
でも、僕にとっては、親孝行は永遠テーマの1つだ、と学んだ。
ヤメる事は、絶対にない。

未知で広大なテーマだな、と歳を重ねる度に思う。
でも、親孝行っていいなって思うし、もっともっと考え実行しなきゃ、と思う。

僕がどんなに歳をとっても、僕はずっと『父と母』の子供だから。

ほんの10年前までは、ちっとも考えていなかった事が
今では僕のとても大きなテーマだ。

親孝行を考えない日はない。

義務的に思う事じゃない。
心底、思っていることだ。

4/28、4/29、4/30と、いっぱい泣いた。
こんなキャラじゃないのに、涙が止まらない。
顔がくしゃくしゃになって泣いている。

これからもずっと思うだろう。
もっと、あぁしてあげれば良かったな。
どうして、あの時にあれをしてあげなかったんだろう。

それでも、僕は僕を生んでくれた両親への孝行を
これからもずっとテーマにして生きていく。

何か書き残しておこうと思って指を走らせたけど、
だんだん話が一人歩きし始めてきた。

今日はここまでにしよう。


by aloha-classic.com
Kama'aina ; ☆☆☆☆
Me ke aloha ; 1,017

posted by ALOHA. : May 1, 2012 03:24 AM

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