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November 28, 2008

GUCCI, Tom Ford & Frida Giannini.

今回はカナリかたよった偏見系のポストなので、
不快に思ったら読むのはヤメちゃってください。


大学生の頃から、GUCCIが大好きで
今も洋服と靴はGUCCIがほとんど。

トム・フォードがクリエイティブ・ディレクターの頃、
僕はGUCCIにハマり、そしてトム・フォードが辞任してしまった頃から
何となくGUCCIの"品"が下がったような気がしている。

厭味な成金ぶりで語ると、
一時は上から下まで、持ち物も含め全てGUCCIにして
その好きっぷりは、ハンパじゃなかったのに
今ではどうも好きになれず、特に小物やカバンに至っては見る気にすらならない。

僕は、現在のクリエイティブ・ディレクターであるフリーダ・ジャンニーニが嫌いになった。

着る人のシルエットを美しくみせ、
品を醸し出し、周囲だけでなく自分自身の気持ちを引き立てるGUCCIのデザインは
今はもうない。

シンプルな中にも凝ったデザインで、使う人を優雅+楽しい気持ちにさせたGUCCIの小物のセンスも
もはや随分と落ちぶれたものだ。

持つ人を美しく見せ、持つ人の心に気品を与え、
GUCCIのある今日の1日が楽しく充実した日となる。

トム・フォードがプロデュースしていた頃のGUCCIは
GUCCIを持つものにそこまで提供していたと思う。

それにしても、フリーダ・ジャンニーニのデザインはヒドい。
ブランド・フィロソフィーが理解できていないのか、
それとも、そもそもクリエイティブ・ディレクションの能力が低いのか。

最近、徐々に僕の小物の持ち物が
GUCCIから変わっていく。

先日も、GUCCIからお得意様レターが届いた。
ユニセフへのチャリティーコレクションを兼ねた、新作紹介&パーティへの招待。

期待しつつも、中身を見てやっぱりガッカリ。

このままフリーダ・ジャンニーニがディレクターでいると
そのうちGUCCIのブランドイメージが大きく崩れちゃうんだろうな、と。

と思って、ふと自分の持ち物を見返してみた。
靴、手帳、メガネ、カフス。

もうコレしかGUCCIは愛用してないのか。
ネクタイも、カバンも、シャツも、iPodのケースも、財布も、キーケースも。
名刺入れも、昔GUCCIだったものは、随分変わった。

持ち物が、黒系から茶色系にずいぶんと変わってきました。

トム・フォードが、またクリエイティブ・ディレクターに戻って欲しいと願うGUCCI FANって
きっとたくさんいると思う。

‥けど、実際はどうなんだろう。

フリーダ・ジャンニーニは、日本マーケットを攻めていくために起用されたデザイナー。

何をやらせても二流ばかり、もしくはそれ以下クラスが揃っている"今の"日本人には、
フリーダ・ジャンニーニほどのニセモノディレクターほどの采配で
十分であるということか。

GUCCIが培ってきたブランド・バリュー。
GUCCIだから良い、という人間は昔は少なかったハズ。
GUCCIの○○がイイんだ!と、皆こだわってたはずだ。
でも今となっちゃ、GUCCIだから(なんでも)良い、という人間が随分と増えた。
雑誌を見ていて、それが著しい。

これはGUCCIだけに限ったことではないけれど。

少なくとも、
『オレはGUCCIってキライだな~』
って人とは、GUCCIの良さや好きなところを巡ってディスカッションできたし、
『オレはシャネルってダメだわ~』
ってホザこうもんなら、随分とシャネルの良さをプレゼンされたものだ。

どのブランド物についてもそうで(アパレルだけでなく、全てのブランド物について)
自分の好きなモノについて語れる日本人って、今はどれだけいるんだろう。

自分に似合うモノを、ちゃんとわかってる人間がどれだけいるんだろう。

もっとコストがかかっても、本来のブランド・フィロソフィーを曲げない、
ホンモノのディレクターにして欲しい。

ファンとしては、本当に残念だ。

世界で初めて品質保証のためにデザイナーの名前を商品に入れたGUCCI。
僕は、あのシンプルさと、品位の高さと、醸すクールさが大好きだった。

ブランド物には色々な買い方がある。
皆が持っているから、丈夫でシッカリしているから。
ステイタスだから、オシャレだから。

僕は
『身に着けるブランドが似合う人間になりたい』から。

ブランドよりも自分の品位の方が上だと思ったら
もうそれらは僕は身に着けたくない。

GUCCIには、いつまでも夢を見させて欲しいです。

早くかわっちまえ。
ヘボディレクター。


by aloha-classic.com
Kama'aina ; ☆☆
Me ke aloha ; 600

posted by ALOHA. : November 28, 2008 01:37 PM

COMMENT.

これには賛否両論いろいろあるね。
俺の意見だと、どちらもGUCCIだと思うよ。

トムフォード
→老舗イタリアンブランドGUCCIにアメリカの血を入れた

フリーダジャンニーニ
→アメリカの血が入ったGUCCIに再びイタリアの血を入れた

という感じだと思うけどね。
我が家には、お下がりのトムフォード時代のコートがあって、
昨年末にサイズ直しに出したときにGUCCIの人が言ってたんだけど、
トムフォード時代のものは、
アメリカンクラシックなテイストが大きいってね。

今回の007は、衣装監修トムフォードで、
モロにトムフォードワールド(数年前のGUCCI)だって。

当時のGUCCIは、GUCCIというより、
TOM FORDだったんでないのかね?
俺はそんな風に思うけどね。
大阪にTOM FORDショップあるから一度行ってみると良いかもよ。

posted tkho : November 28, 2008 04:24 PM

>持ち物が、黒系から茶色系にずいぶんと変わってきました

なんかデザイナーとかよくわかんないけど、俺も意識せずにGUCCIから他ブランドの茶系にシフトしてた。
エルメス、ヴィトンなんかを持つように。

長年愛用してたGUCCIの小物は人にあげたり処分したりでGUCCIの新商品にはあまり目が向かない。
今現役なのはベルトと時計位か。
デザイナーのせいなのかね。


いかんせんブランド自体にさほど興味を持たなくなってしまって(汗)

posted たっちゃん : November 30, 2008 07:26 PM

>> tkho.

なんと言うか、今のラインに品格を感じないのは直感なんだけど
でもその直感に響くモノがないのはデザイナーとしてどうなのかな~と
制作の仕事をしている小職的に思ったことね。

再びイタリアの血、というのが
もしも今のラインのことをさしているなら、
性格が異なるベルサーチやジョルジオアルマーニの方が
全然イタリアンテイストが根強く、イタリアらしい血かなとは思うんだー。

おっしゃる通りで賛否両論。
こればっかりは、人それぞれの感覚の問題だから難しい。

ただ敢えて言わせてもらうなら、
個人的には今のGUCCIはGUCCIにあらず、な感じは否めないな~。


>> たっちゃん.

ブランド物自体に興味もたなくなって、っていいなぁ。
僕は相変わらずナリキンぶりが変わらずで、どうも気になってしまって。

ははは。

posted from ALOHA. : December 1, 2008 04:20 PM